夕日の帰る場所へ

私は今日も生きる

2月8日の手紙 子供会

カホちゃん

元気にしていますか


カホちゃんが小学生の頃

月に一回は子供会という集まりがあったね。

面白い会ならいいけど

大概は集まってガヤガヤして

6年生の子がマイクで

「静かにしてください!」

と叫ぶのを聞いているような会だったね。


帰りに袋いっぱいのお菓子が貰えるから

それだけを楽しみにしてたよね。


お母さんも何度か当番でお手伝いに行ったけど

毎回よそのお母さんがいきなり

「カホちゃん大丈夫かな?」

と聞いてくる。

驚いて聞き返すと

「え、知らなかった?

さっき頭が痛いって辛そうに帰ったよ。」と。


何回も続くとお母さんも心配しなくなったよ。





だって毎回、家に帰るとカホちゃんが


「あ、お母さんお帰りなさい。面白くなくて時間がもったいないから、先に帰って一人宴会してたよ。」


って お菓子をまわりに並べて食べながら

テレビを観てるから。


一人宴会、最高だよね。





カホちゃんは今、

やってられないこの世を抜けて

あちらの世界で一人宴会しているの?


お母さんが行くまで楽しく待っててね。

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